2014年7月22日火曜日

アサリとハマグリと赤貝とタコ


 初めて、ポルトガルに行きました。Algarveと呼ばれる、南部の沿岸地域で、その東端、スペイン寄りの街、Taviraというところ。海岸沿いの地域はすべてParque Natural da Ria Formosa(台湾をFormosaと呼んだのはポルトガル語だったんだね!)に指定されていました。砂州が折り重なって、島になり、入江になって、入り組んだ複雑な地形をつくり、そこに塩田が作られ、また塩分を含んだ湿地帯ができ、海流が満潮時に流れ込んで海岸に並行した川のような急な流れをつくり、陸となったところに植物が生い茂り、そこに生き物が住み着いて、とまあ、なかなか言葉では表せません。ということで、空から見た写真。


 ところで、ここの海辺の砂地は「鳴き砂」で、条件のいいところでは、結構な音が出ます。が、誰もそういうことに気を止めている者はいず、足摺(本来の意味ではない)をして興奮していたのは、自分たちだけでした。日本では、「琴ヶ浜」などと言って名所になり、自分もそれを求めて、過ぐる年、温泉津にまで行ったのを思いだします。
 それで本題、砂浜に打ち上げられた貝殻に何やら見覚えがある、アサリ?あれ、ハマグリ?そんなはずが、しかしどう見ても日本のものと同じだ、などと思っていたら、帰りのスーパーで"Japanese clam"という表記を発見、あとで調べると日本種がどういう経過でか持ち込まれて、地中海の沿岸部でも繁殖しているような話。ハマグリも混じっているようで、あの特有の模様、殻の厚みとやわらかな形も日本のものと思います。日本では絶滅寸前なのに。で、アサリは買ってパスタと一緒に胃袋に入れました。入り江で拾った赤貝は別種。タコは?ということで、次のが「タコの首都」を自称する街の一皿。今回は、言葉に関わりのないことで、おそまつさまでした。


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