2010年6月27日日曜日

ブログのことば?

 こういう所に、ああだこうだと書く事は大変に難しい、ということははじめから分かっていました。発話の要素の一つ、「話し相手の確立」という問題がひっかかるんです。もともと、日記のようなものは、一度として書いたことがないし、たとえ書いたにしても、そういうものを公表を前提にして文の体裁を作るというのは、大きな矛盾でしょう。日記であるならば、自分を話し相手として、さしあたり設定して、心覚えのようなものとして出来事を文字にするということになるんだろうと思います。そういうものの中で、自分が見て一番面白いように思ったのは、本居宣長が性交渉の回数を日記に記録していたという話。本居さんもいい災難で、だれに読ませるはずもなかった日記が後世、研究の対象にされて、そんな話まで活字になって暴露される羽目に陥るとは思いもしなかったでしょうし、ま、そんなことをここで書いたのも失礼だったかな?言いたかったことは、日記は他人が読むことを知ってたのでは書けやしないということです。そこで、問題にもどる。ブログの文章は他人の目に晒すことが前提であるにも関わらず、そこに書き連ねてあるごたごたしたものは、たいてい書き手の日常の記録のような、言ってみればよその人からしたら大した関心も呼び起こさないもので埋まっているということだし、そのようなものを読ませることで他人の時間を無駄に使ってしまうというのもいかがなものか、そう考えると、まあ、ブログの文章というのは、本当に書きにくいものだと思うのでした。

 写真は先の日曜日、近くの公園でちょっとした日本食メインのパーティをした時のもので、このお稲荷さんは、ある人の奥さんお手製(正確には本人がすし飯を作ったらしい)だそうです。久々に、本物を食べることができました。

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