2010年12月3日金曜日

雪が


Lamb's Conduit St
Originally uploaded by i_noriyuki
 ここ数日、朝カーテンを開けては、変化はないかと確認していたのが、ついに本当になりました。まず火曜日の朝、アスファルトの上はまだ黒々としてはいたものの、粉雪がちらついて、車の上に、ほんのうっすら白いものが見えました。そこで誰もが期待するのは仕事がなくなること、とはいってもこの程度では休みになりません、学校は別として。しかし期待は期待としてあるもので、何とはなしに仕事に手がつかず、そうこうするうちに生徒さんから、「足下が悪いなら、授業を変更してもいいけど」という問い合わせが入りました。実はこのお誘い、大助かりで、この日受け取り予定の届け物を手にすることができるというもの。さらに午後、もう一件、全く同じ連絡が、ただしこれは延期しても結局休みにならないから、というので授業を行うことになりました。「ほんのうっすら」だから、行き来に障害があるはずがないのはわかってるんです。
 水曜の夜になってまた雪が降り始め、今度は気温が零下に下がったのも手伝って、翌朝には市内全域で雪化粧となりました。ただし中心部は、わずか数センチ、少し街を外れると5,6センチぐらいまで、これは立派な雪です。本物の雪ということで、学校はほぼ全校が休校、交通網は半壊滅状態。そうはいっても自分が乗る列車には大した影響があるはずがない、と思って電車に乗ったのが大きな誤算でした。ロンドンの電車を甘く見てはいけない。写真にある程度の雪です。これで何ほどのことが、と誰でも思うでしょう。「電車が遅れて、ごめんなさい」というアナウンスを聞き流して、乗り込んだこの朝、ふだんなら2分ですむ行程を、たっぷり1時間半、車上で過ごすことになりました。この日に延期した授業に間に合わなかったのはもちろんのことでありました。