2009年12月24日木曜日

家のような…キクラゲ


Jelly ear
Originally uploaded by i_noriyuki
 すいません、つい文学的な表現をしてしまって。仕事で行っている学校の、その横にある公園の、そのまた中に立っている枯れ木の切り株の上に生えているのを見つけました。まぎれもなく、中華料理の材料になる、あれです。そういうことで、こいつの運命は、遠からず、わが家の食卓に上ることに、ああかわいそう。
 ただ、日本で売られているのと、ちょっと種類が違うかもしれない、色が少し薄い気がするし、このてのキノコ類はごまんと変種があるだろうから、全く一緒のものというのは、考えにくい。でもまあ、食べて死ぬことはないだろう、味は期待できないけど。
 ここのところ、久しぶりの本格的な寒波です。ユーロスターは止まったまま、このまま年末まで続いたら、どうしよう。

2009年11月26日木曜日

因果は巡る


Wood Blewit
Originally uploaded by i_noriyuki
 この写真とは関係がないけれど、先週の火曜日の話。午後のレッスンが遅れるという電話が入り、結局30分遅れで開始。次のレッスンには、取るものもとりあえず走りました。間に合ったものの、はたと気がついたのは、この日のバレーボールの試合の場所がわからない。いつも、事前に場所をプリントアウトしておくのに、時間がおしていて、そういうことに気を回す余裕がなかった。Gさんに、電話で聞いてアドレスをメモ。七時半に走り出して八時からの試合に向かった。手前の駅からタクシーを拾うことに。拾ったタクシーのうんちゃんは、場所を知らないというが、まあ見つけたげるからというので、乗車。たしかにそこはプロ、しっかり見つけてくれましたよ、降りて気がついたのは、その場所は移転したあとの空き地だったこと。しかし、よいことはあるもので、通りかかった子供に所在を聞いたら、知ってるから、連れていってくれるとのこと。二十分走るかと。うーん、もう時間が、いやいや大丈夫、ということでとりあえずついていった。まあ、なんていい子だろう、十六歳くらいのアラブ人。通りがかりの人間にこんなに親切にするなんて。たしか、○○駅の東なんだけど、大丈夫大丈夫、おやじと一緒に行ったことがあるから、任せてと。でもでも、あれっ、ちょっと行き過ぎじゃ、いや、あのトンネルの向こうにあるよ。えっ、それは違うじゃないか、ちょっと自分で探すから、ああ、もう八時二十分だ。そうかなあ。ああ、やっと見つかった、八時半を過ぎてる。試合が終わって、不完全燃焼、だって遅れてきたから、あまり出してもらえなかったのだ、試合は負けたけど、時間があるから、ちょっと続きやらない?うん。張り切ったのはいいけど、痛え、指を突いた。ん?大丈夫かな。
 いえいえ、大丈夫ではありませんでした。これで人生二度目の骨折。去年手術した指の、その隣の指。明日、やっと十日目にして、治療らしきものを受けられるという話。さてさて。

2009年10月4日日曜日

なので、夜ご飯

 これは、のどに引っかかった魚のとげのようなもので、いまだに聞くたびになんともえない気持ちの悪さから逃れられません。ただ一つの救いは、どちらも、まだ辞書の世界では存在が認められていないこと。それを根拠に、作文指導で見つけるたびに、これは書くときは使ってはだめ、と朱を入れて、憂さを晴らしています。でもそろそろ明鏡国語辞典あたりが載せ始めるのではないでしょうか。
 「なので」の使用に気がついたのは、たぶん2003年頃。それまであちこちで聞いていたはずなのに、まったくもって言葉に鈍かったというしかない。年齢の上限は60代まで行きそうな感じ。「夜ご飯」はこの3月、日本語を教えていた生徒さんたちから、「『晩ご飯』というのは聞いたことがない、前の先生は『夜ご飯』と教えてくれた」、と指摘を受けたときが初めて。これも、後で周囲の人にいろいろ尋ねてみた結果、どうも40代後半の人たちくらいから使っていることが判明しました。いや、もっと古いかもしれない。これも何度も聞いていたのに、それと気づかなかったんでしょうね。
 しかし、どうしてもいやなのは、日本語を教える仕事をしている人たちの中で、こういう言葉がどんどん広がっていることです。そういう、自分だって、たぶん、一世代前の人たちが聞いたら、我慢できないような変な言葉を平然と使ってるんだろうことは、わかってはいますが。

 ところで、ほんとにもう夏が終わってしまいました。そこで、一番夏を感じさせる写真を選んで載せることにします。暑くない夏だったけど、光の強さを感じさせた影でした。暗いものだけでは、と思い、一点花の写真を。ヒマラヤから来たという、Thunia alba。事情を知らない下宿先の庭師がコンポストボックスに捨ててしまったのを、大慌てで救い出し、何とか再生して、この結果です。うれしいことも、たまにはある。



2009年9月30日水曜日

ポルチーニ、 いぐちだけ


Cep - Boletus edulis
Originally uploaded by i_noriyuki
 日曜日、バレーボールがなかったので遠征に出かけました。Chobham Commonというところ、ロンドンから電車で40分、Readingに向かう線の途中です。Indian summerがもう半月以上も続くという、ちょっと気持ち悪いぐらい、いい天気が続いていたので、キノコが見られるとは予想していませんでした。写真はうれしい誤算というんでしょうか、Cepと呼ばれる最上の種類を合計700gほど収穫、この日の夕食に化けました。
 一日ではとても歩き尽くせないほどの地域が自然保護区になっていまして、その半分くらいがヒースで埋まっています。残念なことに花の最盛期はとっくに過ぎていて、淡いピンクの花は茶色のさやの中に隠れているようす。6月頃に行けばさぞ写真写りのいい景色だったんだろうな、と、じゃあ来年またこようか、という話に。
 なお、栗ご飯もしっかりいただきました。

2009年9月2日水曜日

歩いて、歩いて、そしてまた歩いて。

 どこを、かというと、クレタ島のとても大きな渓谷です。15キロほどの道のりで、2000メートルを超す山の頂上付近から海辺の町まで。途中、わき水のサービスと休憩所はあったけど、カフェもなし。このあたりは徹底していて、公園内を汚染すまいという努力に妙に感心しました。これが日本であれば、というのはいわずもがなですが。
 さて、その入り口付近の岩肌にへばりついていたのがこれです。最初は昆虫の蛹か何か、あるいは糞?などと思いながらよおおく眺めてみると、あっ縞模様があるじゃないか。遠目にはわからなかったけど、かわいらしい形をしていました。そこで疑問ですが、こんなところでいったい何を食べているんだろう。落石が多いらしく、この岩の周辺は金網で覆った通路になっていて、しっかりその網の上に10センチ角の石が乗っかってました。
 この、落石注意の表示は、そこら中にありまして、危険だから早く歩きなさい、との指示つき。でも、早く通り過ぎろ、といってもあたるときはあたるし、急いでいたのでは景色も楽しめない。同道の人たちは、危険表示のある真下で歓談なさってました。そんなことを思って早足で下りおりていましたが、先頭を切って歩いていた自分たちを遥かに早いペースで追い抜いていった3人組の女性がいました。ヘルメットをかぶり、金属製のストックを手にした、たぶん、公園の職員の方達だったと思います。

2009年7月24日金曜日

キリギリスがいない!


R0011654
Originally uploaded by i_noriyuki
あたりまえではあるけれど、この国にはキリギリスがいない。ヒメギスもクツワムシもウマオイもいない。いるのはクリケットとグラスホッパーだけです。ということで、草原(くさはら)に行って聞こえてくるのは、味気ないちっちっ、という音だけです。もちろん、夏の草いきれというものも感じられない。
 そういう折りに、仕事で行ったキャンプ場で、こいつをみっけました。そう、まぎれもないキリギリスの親戚です。これがもう少し体調が長くて、後ろ羽根にしっかりと音を出す模様があったら、本物のキリギリスになるのになあ、とため息をつきましたが、たとえサイズが大きくてもやっぱりあの聞く者を惹きつける虫の音は出さないんだろうと思います。何か、こちらの虫どもは音色で誰かを誘って、その音の美しさを競い合うというようなぜいたくな心情を持ち合わせないように思います。どうしてなのかなあ。

2009年6月3日水曜日

ウサギの・・・

じつは、シャッターチャンスを狙ったんですが、だめですね、あちらさんの方が数段上。結果はこれだけです。ところがちょっとうれしい発見がありました。この写真をよ〜く見ると少しわかります。といっても、元の写真で100%ぐらいまで拡大してみないとだめなんだけど、糞に含まれている繊維です。これが本当によく写ってます。そういうことで、思い出したのがスコットランドでつくっているという、羊の糞からつくった手製の紙のこと。繊維を破砕する必要がなく、気になるだろう臭いも無いそうな。ウサギの糞でも十分紙が漉けるのではないか、と期待してしまいました。

2009年6月2日火曜日

Ibiza城壁の影

 ホテルから見たお城の風景です。幸いなことに、泊まった場所は町外れの丘の上で町の喧騒からは少し離れていながら、しかもすぐ前の通りからお城の裏庭に道が続いているというこの上ない条件でした。シャワーを浴びた後、日が落ちる直前のほぼ同じ時間に撮った写真を比べてみると、もやがない日の陰は少しきつすぎる感じがします。この壁の下の駐車場で、午前中子供たちがバレーボールをしていました。紐を一本引っかけただけでコートに早変わり、でもパスが続かなくて付き添いの先生が懸命に声かけ。観光地にしては、地元の人たちの生活が感じられる町です。
 このお城は世界遺産というのに、内部に雑多な人が居住しているそうです。八世紀ごろからの遺跡の合間に洗濯物が路上に干してありました。

2009年6月1日月曜日

Ibizaの生き物


Sea anemone pink
Originally uploaded by i_noriyuki
イビザに行ってきました。BBCの天気予報では、気温は20度、しかも曇りが多いというものだったけれど、いつものように予報は外れて、上天気の日が続きました。気分も上々。日焼けもかなりしてしまいましたが。
詳しいことはまた後にして、とりあえず一番気に入ったイソギンチャクの写真です。野草の写真はFlickerにのっけてあります。これも見に行ってくださいな。

2009年5月19日火曜日

近所の写真

 特にこれといって話題はありませんが、昨日たくさん写真を撮りました。初めて自腹を切ってカメラを買ったのでした。うちはロンドンでも中心部といっていいHOLBORN地域にあります。ただ、そうは言ってもほんとの中心部からは少し外れていて、ハイストリートにできる店は流行らないままつぶれて入れ替わる、というパターンが見られますし、あまり豪勢な建物もありません。何でも、一九世紀ごろまでは貧民街だったそうで、ディケンズが入っていたという救恤院も近くにあったとか。家から一分ほどのところにそのディケンズの住んでいた家というのがあります。
 それはともかく、試し撮りで撮った写真を載っけますので、どんな辺りか見てくださいな。ほとんどオート設定ですが、最後の方のやつだけ夜景モードで撮りました。










































この二つはTemple駅を出たところで川縁に行って、テムズを眺めたところ。ロンドンアイとOXOビルが写ってます。






















ここは、雪の日にも写したLam's Conduit Street。家の通りの一つ西側の通りで、この商店街にはチェーン店がないのが自慢でした。数年前にスターバックスが来るまでは。























建物に入って一階の踊り場と郵便受け。肉眼ではとても暗いところ、こんなに明るく写るとは意外でした。

次からは、全部Theobald Roadで撮ったもの。すぐ下のはキャッシュポイントですが、ここの機械も例に漏れず、カードを盗み取るしかけがしてあったことがあります。






















最後の三枚は夕方仕事帰り。街灯や車のランプの色が面白くて。車の通り過ぎる前と、ちょうど横を通過したとき。こんなのがかんたんに撮れるんですね。




























2009年3月31日火曜日

London Orchid Showに行ってきました

ここのところ花の写真ばっかりで、つまらないでしょう。今年は初めてカメラを持参してショーに出かけたのでした。メドさんは今回は花はあまり撮らないで、人の写真が中心だったようです。こういう場所に来るのは、ものに憑かれてしまったちょっと困った人たちで、そういう人々のありようを観察したかったのだそうです。
 ビクトリア駅から歩いて10分、しかし自分たちはそれでもバスに乗りました。降りて向かう途中で、どういうわけかカモのつがいが公園にいたのです。しかし、この公園には水というものがない、池がない、そこでいったい何をしているんだ、ということになるわけですが、われわれが立ち止まって見ているとやって来るではありませんか、こちらに。餌をもらいに来たんです。ということは、このカモさんたち、ここの公園に住んでいるんじゃないだろうか?












































ちょうどあたりは日暮れどき、公園は薄暗くぼおっとして、空は赤く日が沈むところでした。

会場はワインが入り口でふるまわれていました。今回メドさんが来たのはこれが目当て。お代わりを3杯。












左、展示のCoelogyne lawrenceana と右、売り場のPaphiopedilum delenattiとwardii(買いました)

























これが、この日の最大の収穫物。Paphiopedilum concolorです。ずっとあこがれていたんです。おまけに、花が一つではなく、花茎が二つあって、しばらく楽しめるようなんです。芳香がすると書いてあったような気がしたのは間違いでしたが、そんなことはどうでもいい。塩分を極端に嫌うそうで、ロンドンの水道水はフィルターしてから使わなきゃ。

下のものは、やっと咲いた交配種です。delenattiと思ってた(右)のは勘違い。前に持っていたのは枯らしてしまっていたのでした。これはその後に会合で見つけたdelenattiの交配種でした。残念、だけど花はきれいだと思います。

2009年3月16日月曜日

咲きはじめた!

何といっても一番はこれ!見た目にはたいしたことはないと思うかもしれないけど、これ以上上品な香りはない、と言い切れるようないいにおいなんです。 日本のナゴランで、学名はSediera japonicaというらしいけれど、やっぱりナゴランの方がいい。ナゴは沖縄の地名の名護からきたそうですが、本州にもあちこちに見られるそうです。


これは、ebayで入手しました。決して日本から持ち込んだのではありませんが、もとをたどれば、やっぱり日本から来たのかな、と思います。野生では絶滅寸前だそうです。葉の大きさは5センチくらいでしょうか。写真では香りが届けられないのは、本当に残念です。


















つぎはこれ、Paphio primulinumで、とにかく花の開花期間が長い。一つ一つはせいぜい2週間程度ですが、次から次から、そしてまた次とほっとけば半年、一年咲き続ける。コロンビアマーケットで買ってから3年目です。




















本日最後は、先に名前を間違えてしまったやつで、MiltonidumのPupukaらしい交配種。これもきつい芳香があります。癖がある香りで、人によっては敬遠する人もいるかもしれませんが、自分は気に入ってます。葉についている茶色の模様はここ数年悩まされたカビの被害の名残です。おとどしまで、てっきりダニの被害だと思ってせっせと防虫剤をまいていました。効果が薄い。ひょっとして、と思ってパリで手に入れたバラ用の殺菌剤を使ったら、ぴたっと病気が治まりました。この病気のおかげでいったい何鉢お別れしたことか。春先になるとカビも動き始めるので、まだ油断がなりません。

2009年3月6日金曜日

壊したのか壊れたのか

使い方が悪いというのはわかってます。でも、これでいくつ目になるんだろうか、壊れたの。寝る時に、つい着けたままうとうとしてしまい、頭の重みで線が押しつぶされて切れるというパターンが一つ。しかし今回壊れたのは、自分のせいじゃない、と言いたい。iPodの皮ケースはプラグの挿入部のところだけくりぬいてあるんだけど、その皮ケースをするたびにプラグの線がこすれ、こすれして、ついに断線となったのです。これはデザイン上の不具合だと思う。まず下の写真をごらん下さい。Denon AH-C700です。修理を試みて失敗した無残な姿。

プラグの部分が直線で、ほかのメーカーのように90度に曲げられていません。これは見た目にはとてもスマートで気に入っていました。気に入っていたのはそれだけじゃない、音がいいんです。高い音も低い音もかなり細かいところまで再生して、これを使っている間は、幸せな気分になれるのでした。買い替えるとすればなんと170ポンドになります。とんでもない出費です。自分が買ったのは日本に行くという人にお願いして、当時の換算で60ポンドで手に入ったからでした。これが災いして、保証期間中であるのにもかかわらず、交換が効かないんです。


その次はこれ。Klipche Custom-2で、こちらのAmazonで買いました。

微細な音の再生の質はこちらがはるかに上なんですが、聞いていて何か暖かみに欠けるんです。も一つ問題は、よく低音は出るには出るんですが、少しでも装着が緩むと、とたんに聞こえなくなってしまうこと。だから、写真のように、先のとがった、しかも2つに分かれているやつをぐいっと、深く深く耳穴に押し込んで、えいやっと、あっ、よく聞こえる!という感じです。Denonと比べると音量も大きいし、遮音性もいいので地下鉄でまわりのおしゃべりを聞きたくないときには重宝します。でもね、道を歩くときは危なくてだめ。それで、これが実は一度ぽきっと折れて使えなくなってしまいました。恐ろしいことに耳の穴の中に欠けた部品が残ってしまった。Amazonに連絡したら、5日のうちに新品と交換してくれました。ありがたい話です。だからしばらくは、これのお世話になるしかありません。 買ったときは通常の半額だったのでずいぶんと得をした気分です。

さて、次がGoldring 200GX。これはスタイルが気に入ってました。耳の中深く押し込むのもKlipcheと同じですが、こっちは柔らかいフォームです。悪くはないんですが、音に解放感がなくて、今はお蔵入り。これも実は接触部が切れかかっていて、時々音が消えてしまう。使い続ければたぶん遠からぬうちに使用不能になることでしょう。

こういう災厄からまだ逃れているのが、Sony MDR-EX500とSennheiser CX500です。理由は簡単で、使わないから。Sonyは大口径という宣伝に釣られ、また素材が何やら手作りで何とか繊維を使ってるというので買ってしまったんですが、大外れでした。音がほんとに安っぽいんです。安っぽいというのはほんとに安っぽい。低音と中高音が強調してあって、迫力ありそうに聞こえるんだけど、よく聞くと音が割れていて、耳障り。Sennheiserは暖かみがあるいい音ですが、高い音が出ない。低音が大きすぎてほかの音が聞こえない、という致命的な欠点があります。でも聞きなれると悪くはないかもしれません。Sonyで唯一気に入ってるのは、耳をずっぽりおおうタイプのMDR D777です。値段の割に音の広がりもあって、音の領域も広いように感じます。ただ、これも、軸受けの部分が折れてしまい、テープで張り合わせて使っています。
 さて、この一年で、いったいいくつ壊したんだろう。

2009年2月18日水曜日

いつ、ひらく?

きのう、夕食からの帰り道でBlackbirdが鳴いていました。夜11時をすぎていましたが、この後、どうも一晩中鳴いていたようで、朝方メドさんが鳴き声が聞こえるかとしつこく聞いてきました。こちらは眠くて返事はしませんでしたが。Blackbirdというのはたしかに黒い羽をしていて鳩より一サイズ小さく、くちばしが黄色い、見かけ上は何の取り柄もないような鳥ですが、この和訳名はクロウタドリ。つまりびっくりするほど唄が、しかもほかの鳥のまねもできるほど、上手なのです。声もたいへんキレイです。ふだんは公園の木の根元辺りをなわばりにしていて、声とは裏腹にナメクジやカタツムリなどを食しているらしい。まことにありがたい鳥です。

http://www.english-country-garden.com/a/i/birds/blackbird-3.jpg

この鳥がなぜ夜中に鳴き続けていたのか、聞いてみたい気もしますが、とにかく春が近いということなんでしょう。それで、もう一つ、手元にある蘭がいっせいに花芽をつけ始めた、というのは前にも書きましたが、めったに無いことなので写真に撮りました。みんな開花前なので、ちっとも見栄えがしません。























これは勢ぞろいの写真。









Paphiopedilum delenatti(左) とpremulinum(右)









Paphiopedilum villosum? と Phalaenopsis manni









Sedeira japaonica(ナゴラン・左)とBrassiaの交配種(右)










Epidendlum rigidum(左)とOncidium系の複雑な交配種

地味なものばかりですが、ま、開花まであと一月かかるかもしれません。気長に待ちます。

2009年2月6日金曜日

Fuerteventuraで撮らなかった写真

やはり記憶が残っているうちに書き残しておいたほうがいいと思うので、文章にしておきます。島にはたくさんの中国人がいました。女性の方が数が多かったように思いますが、夜暗くなる頃から、街角やレストランの周辺でぴかぴか光るライトのついたスティック状のものを売って歩いていた人たちです。ダンスクラブなどで振り回すようなやつですが、それを買っている人をついぞ見かけませんでした。自分も買いたいとは思わなかったから、一晩に売れる数は限られてたんじゃないか、と思います。いくらで売っていたのか聞いてないから分からないけど、どう考えても一本売って数ユーロにしかならないだろうと思います。店から店へ売り歩いて、出会うひとごとに話しかけてがんばっても、一晩の収入はせいぜい10ユーロあるかないか。もちろん一本も売れなければ収入ゼロ。ホテル代が一日10ユーロ程度で、サンドイッチを一つ買えば5ユーロはかかる。昼間はほかの仕事をしているのかもしれませんね。
印象に残ったのは、日光と海辺を求めて余暇を過ごしに来た人たちとの落差です。本国で働くより、それでも、収入は多いのかもしれない、と考えると、決して悪い仕事ではないのかもしれません。表情は明るくはなかったけど、暗くもありませんでした。たまには海辺でのんびりする時間があったらいいな、と思いました。
なお、日本人は全然見かけなかったように思う。


















Paphiopedilum Maudie
これは残念ながら交配種です。去年買ってから2度目の開花。長持ちします。春を前にして、蘭に次々と花芽がついてきています。今月は一気に10本近く開花するはず。

2009年2月4日水曜日

「だ」について、続き

城田俊の本から教えてもらったことです。この人がどういう人か、よく知らないんですが、ことばの形、つまり、音のことですが、音の形を文法の中心に据えるという考え方の人です。

さて、この人の説では名詞に続く「格助詞」は「が、を、に(補充成分)」をのぞいて全部外してしまい、「の、に(の一部)、へ、と、で、から、より、まで」はすべて「だ」の活用形にしてくくってしまおうというものです。これはこれですっきりしている。その位置づけでは、「で」は「だ」の接続形(主に接続成分を作る)および汎用形(ほかの語とくっついていく形)ということになって、先の問題は「解決」されることになる。さて、どうなんでしょうか。場所を表す場合などを「状況語」として別枠にしておいて、接続形と分けておくというのが無難なような気がしています。
もひとつ納得できないと思うのは、名詞の扱いで、名詞と「形容動詞」の語幹部分(城田の用語では状詞)を機能的な体言と用言に分けるところです。名詞が主格などの補充成分になるときには別語扱いし、述語としてはたらく場合には、語彙的な意味の違いしかないんだから、区別する必要はないんじゃないか、と思います。

「形容動詞」(状詞) きれい-だ。 きれい-になる。 きれい-である。
名詞         宝=だ。   宝=になる。   宝=である。

と並べてみたら、そのはたらきに違いがあるとは思えませんが、どうなんでしょうか。



















続いて咲いたCoelogyne cristata v.albaです。先に載したものと同じ種だけど、リップの部分が黄色でなくて白いのが特徴。

2009年2月2日月曜日

学校も休み、仕事も休み

郵便配達も休み、でもこれは困る。雪の写真の続きです。

お昼の仕事がなくなってすることがないので、街に出ました。
これは、家の角をまっがったところの店先。


















Lams Conduit Streetというちょっとおしゃれな通りがすぐそこにあるんだけど、自転車屋の人たちが店先で雪投げをしてました。この後、一人は店に飛び込みドアを閉め、もう一人は締め出し。



































羊が厩舎から出てました。


















閉まってる公園のフェンスを乗り越えて、中で雪だるま。
ショッピングセンターでも大人が雪投げではしゃいで、ガードマンが雪を投げるな、と注意して回ってましたが、誰も聞いてなかったね。