プラグの部分が直線で、ほかのメーカーのように90度に曲げられていません。これは見た目にはとてもスマートで気に入っていました。気に入っていたのはそれだけじゃない、音がいいんです。高い音も低い音もかなり細かいところまで再生して、これを使っている間は、幸せな気分になれるのでした。買い替えるとすればなんと170ポンドになります。とんでもない出費です。自分が買ったのは日本に行くという人にお願いして、当時の換算で60ポンドで手に入ったからでした。これが災いして、保証期間中であるのにもかかわらず、交換が効かないんです。
その次はこれ。Klipche Custom-2で、こちらのAmazonで買いました。
微細な音の再生の質はこちらがはるかに上なんですが、聞いていて何か暖かみに欠けるんです。も一つ問題は、よく低音は出るには出るんですが、少しでも装着が緩むと、とたんに聞こえなくなってしまうこと。だから、写真のように、先のとがった、しかも2つに分かれているやつをぐいっと、深く深く耳穴に押し込んで、えいやっと、あっ、よく聞こえる!という感じです。Denonと比べると音量も大きいし、遮音性もいいので地下鉄でまわりのおしゃべりを聞きたくないときには重宝します。でもね、道を歩くときは危なくてだめ。それで、これが実は一度ぽきっと折れて使えなくなってしまいました。恐ろしいことに耳の穴の中に欠けた部品が残ってしまった。Amazonに連絡したら、5日のうちに新品と交換してくれました。ありがたい話です。だからしばらくは、これのお世話になるしかありません。 買ったときは通常の半額だったのでずいぶんと得をした気分です。
さて、次がGoldring 200GX。これはスタイルが気に入ってました。耳の中深く押し込むのもKlipcheと同じですが、こっちは柔らかいフォームです。悪くはないんですが、音に解放感がなくて、今はお蔵入り。これも実は接触部が切れかかっていて、時々音が消えてしまう。使い続ければたぶん遠からぬうちに使用不能になることでしょう。
こういう災厄からまだ逃れているのが、Sony MDR-EX500とSennheiser CX500です。理由は簡単で、使わないから。Sonyは大口径という宣伝に釣られ、また素材が何やら手作りで何とか繊維を使ってるというので買ってしまったんですが、大外れでした。音がほんとに安っぽいんです。安っぽいというのはほんとに安っぽい。低音と中高音が強調してあって、迫力ありそうに聞こえるんだけど、よく聞くと音が割れていて、耳障り。Sennheiserは暖かみがあるいい音ですが、高い音が出ない。低音が大きすぎてほかの音が聞こえない、という致命的な欠点があります。でも聞きなれると悪くはないかもしれません。Sonyで唯一気に入ってるのは、耳をずっぽりおおうタイプのMDR D777です。値段の割に音の広がりもあって、音の領域も広いように感じます。ただ、これも、軸受けの部分が折れてしまい、テープで張り合わせて使っています。
さて、この一年で、いったいいくつ壊したんだろう。
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