2013年7月8日月曜日

「-が」のはたらきについての疑問

SDIM7025 by i_noriyuki
SDIM7025, a photo by i_noriyuki on Flickr.

昨日、30度になんなんとする陽気に誘われて、町歩きに出かけました。もちろん、カメラ同伴で。この写真は、60年代に作られた古いドイツ製のレンズで撮りました。あとで気がついたけど、スイレンの周りに線虫か何かのようなものがこびりついています。何だろね?

さて、気になっている件を一つ。

みんなで、すき焼きを食べました。

という文には、「が」を入れることができません。「すき焼きを食べた」主体は?、と聞かれると、事実としては「みんなが食べた」ということになりますが、これを、次のようにすると全く違う意味の文になります。

みんなが、すき焼きを食べた。

同様に、次の各文も意味が違い、置き換えはできません。

みんなと、すき焼きを食べた。
みんな、すき焼きを食べた。

これを要するに、日本語の文では、主格を表示する形式が「が」に限られないばかりでなく、それぞれの形式に伴う情報が異なっていること、そして主格についていえば、それを明示することにこだわらない文があること、あるいは主格の表示が不要である文があることなどがわかると思います。そう考えると、「が」が主格表示の働きを持つ格助詞である、という考え方に問題があるのではないか、という疑いが生じます。どう思います?