2009年3月31日火曜日

London Orchid Showに行ってきました

ここのところ花の写真ばっかりで、つまらないでしょう。今年は初めてカメラを持参してショーに出かけたのでした。メドさんは今回は花はあまり撮らないで、人の写真が中心だったようです。こういう場所に来るのは、ものに憑かれてしまったちょっと困った人たちで、そういう人々のありようを観察したかったのだそうです。
 ビクトリア駅から歩いて10分、しかし自分たちはそれでもバスに乗りました。降りて向かう途中で、どういうわけかカモのつがいが公園にいたのです。しかし、この公園には水というものがない、池がない、そこでいったい何をしているんだ、ということになるわけですが、われわれが立ち止まって見ているとやって来るではありませんか、こちらに。餌をもらいに来たんです。ということは、このカモさんたち、ここの公園に住んでいるんじゃないだろうか?












































ちょうどあたりは日暮れどき、公園は薄暗くぼおっとして、空は赤く日が沈むところでした。

会場はワインが入り口でふるまわれていました。今回メドさんが来たのはこれが目当て。お代わりを3杯。












左、展示のCoelogyne lawrenceana と右、売り場のPaphiopedilum delenattiとwardii(買いました)

























これが、この日の最大の収穫物。Paphiopedilum concolorです。ずっとあこがれていたんです。おまけに、花が一つではなく、花茎が二つあって、しばらく楽しめるようなんです。芳香がすると書いてあったような気がしたのは間違いでしたが、そんなことはどうでもいい。塩分を極端に嫌うそうで、ロンドンの水道水はフィルターしてから使わなきゃ。

下のものは、やっと咲いた交配種です。delenattiと思ってた(右)のは勘違い。前に持っていたのは枯らしてしまっていたのでした。これはその後に会合で見つけたdelenattiの交配種でした。残念、だけど花はきれいだと思います。

2009年3月16日月曜日

咲きはじめた!

何といっても一番はこれ!見た目にはたいしたことはないと思うかもしれないけど、これ以上上品な香りはない、と言い切れるようないいにおいなんです。 日本のナゴランで、学名はSediera japonicaというらしいけれど、やっぱりナゴランの方がいい。ナゴは沖縄の地名の名護からきたそうですが、本州にもあちこちに見られるそうです。


これは、ebayで入手しました。決して日本から持ち込んだのではありませんが、もとをたどれば、やっぱり日本から来たのかな、と思います。野生では絶滅寸前だそうです。葉の大きさは5センチくらいでしょうか。写真では香りが届けられないのは、本当に残念です。


















つぎはこれ、Paphio primulinumで、とにかく花の開花期間が長い。一つ一つはせいぜい2週間程度ですが、次から次から、そしてまた次とほっとけば半年、一年咲き続ける。コロンビアマーケットで買ってから3年目です。




















本日最後は、先に名前を間違えてしまったやつで、MiltonidumのPupukaらしい交配種。これもきつい芳香があります。癖がある香りで、人によっては敬遠する人もいるかもしれませんが、自分は気に入ってます。葉についている茶色の模様はここ数年悩まされたカビの被害の名残です。おとどしまで、てっきりダニの被害だと思ってせっせと防虫剤をまいていました。効果が薄い。ひょっとして、と思ってパリで手に入れたバラ用の殺菌剤を使ったら、ぴたっと病気が治まりました。この病気のおかげでいったい何鉢お別れしたことか。春先になるとカビも動き始めるので、まだ油断がなりません。

2009年3月6日金曜日

壊したのか壊れたのか

使い方が悪いというのはわかってます。でも、これでいくつ目になるんだろうか、壊れたの。寝る時に、つい着けたままうとうとしてしまい、頭の重みで線が押しつぶされて切れるというパターンが一つ。しかし今回壊れたのは、自分のせいじゃない、と言いたい。iPodの皮ケースはプラグの挿入部のところだけくりぬいてあるんだけど、その皮ケースをするたびにプラグの線がこすれ、こすれして、ついに断線となったのです。これはデザイン上の不具合だと思う。まず下の写真をごらん下さい。Denon AH-C700です。修理を試みて失敗した無残な姿。

プラグの部分が直線で、ほかのメーカーのように90度に曲げられていません。これは見た目にはとてもスマートで気に入っていました。気に入っていたのはそれだけじゃない、音がいいんです。高い音も低い音もかなり細かいところまで再生して、これを使っている間は、幸せな気分になれるのでした。買い替えるとすればなんと170ポンドになります。とんでもない出費です。自分が買ったのは日本に行くという人にお願いして、当時の換算で60ポンドで手に入ったからでした。これが災いして、保証期間中であるのにもかかわらず、交換が効かないんです。


その次はこれ。Klipche Custom-2で、こちらのAmazonで買いました。

微細な音の再生の質はこちらがはるかに上なんですが、聞いていて何か暖かみに欠けるんです。も一つ問題は、よく低音は出るには出るんですが、少しでも装着が緩むと、とたんに聞こえなくなってしまうこと。だから、写真のように、先のとがった、しかも2つに分かれているやつをぐいっと、深く深く耳穴に押し込んで、えいやっと、あっ、よく聞こえる!という感じです。Denonと比べると音量も大きいし、遮音性もいいので地下鉄でまわりのおしゃべりを聞きたくないときには重宝します。でもね、道を歩くときは危なくてだめ。それで、これが実は一度ぽきっと折れて使えなくなってしまいました。恐ろしいことに耳の穴の中に欠けた部品が残ってしまった。Amazonに連絡したら、5日のうちに新品と交換してくれました。ありがたい話です。だからしばらくは、これのお世話になるしかありません。 買ったときは通常の半額だったのでずいぶんと得をした気分です。

さて、次がGoldring 200GX。これはスタイルが気に入ってました。耳の中深く押し込むのもKlipcheと同じですが、こっちは柔らかいフォームです。悪くはないんですが、音に解放感がなくて、今はお蔵入り。これも実は接触部が切れかかっていて、時々音が消えてしまう。使い続ければたぶん遠からぬうちに使用不能になることでしょう。

こういう災厄からまだ逃れているのが、Sony MDR-EX500とSennheiser CX500です。理由は簡単で、使わないから。Sonyは大口径という宣伝に釣られ、また素材が何やら手作りで何とか繊維を使ってるというので買ってしまったんですが、大外れでした。音がほんとに安っぽいんです。安っぽいというのはほんとに安っぽい。低音と中高音が強調してあって、迫力ありそうに聞こえるんだけど、よく聞くと音が割れていて、耳障り。Sennheiserは暖かみがあるいい音ですが、高い音が出ない。低音が大きすぎてほかの音が聞こえない、という致命的な欠点があります。でも聞きなれると悪くはないかもしれません。Sonyで唯一気に入ってるのは、耳をずっぽりおおうタイプのMDR D777です。値段の割に音の広がりもあって、音の領域も広いように感じます。ただ、これも、軸受けの部分が折れてしまい、テープで張り合わせて使っています。
 さて、この一年で、いったいいくつ壊したんだろう。