2009年2月4日水曜日

「だ」について、続き

城田俊の本から教えてもらったことです。この人がどういう人か、よく知らないんですが、ことばの形、つまり、音のことですが、音の形を文法の中心に据えるという考え方の人です。

さて、この人の説では名詞に続く「格助詞」は「が、を、に(補充成分)」をのぞいて全部外してしまい、「の、に(の一部)、へ、と、で、から、より、まで」はすべて「だ」の活用形にしてくくってしまおうというものです。これはこれですっきりしている。その位置づけでは、「で」は「だ」の接続形(主に接続成分を作る)および汎用形(ほかの語とくっついていく形)ということになって、先の問題は「解決」されることになる。さて、どうなんでしょうか。場所を表す場合などを「状況語」として別枠にしておいて、接続形と分けておくというのが無難なような気がしています。
もひとつ納得できないと思うのは、名詞の扱いで、名詞と「形容動詞」の語幹部分(城田の用語では状詞)を機能的な体言と用言に分けるところです。名詞が主格などの補充成分になるときには別語扱いし、述語としてはたらく場合には、語彙的な意味の違いしかないんだから、区別する必要はないんじゃないか、と思います。

「形容動詞」(状詞) きれい-だ。 きれい-になる。 きれい-である。
名詞         宝=だ。   宝=になる。   宝=である。

と並べてみたら、そのはたらきに違いがあるとは思えませんが、どうなんでしょうか。



















続いて咲いたCoelogyne cristata v.albaです。先に載したものと同じ種だけど、リップの部分が黄色でなくて白いのが特徴。

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